2007/2/3  くそったれなアイツ

試みの地平線とともに、別の作家のとある旅行記もかいました。

まあ、良くありがちな貧乏旅行記。
内容はチョイ悪な感じで東南アジアや中東や南米を回って
各地でのドラッグ経験や奇怪談などをつづってありました。
この手の本はありがちなのでみなさんも読んだことはあるとは思います。

ただ、ちょっと「?」と思うことがありまして。

マリファナは他の有名なドラッグに比べると人体に与える害が少ない、
ゆえに個人主義の発達した欧州では所有に寛大な国が多い、
マリファナを悪と決め付けている日本はドラッグに対する理解が低いから禁止している、
というような記載があった。

こいつは頭が悪すぎる。
こういう発言は旅行記系の本では良く見かけるが、
仮にマリファナが人体に与える影響が少ないからといって、
使用を容認する理由がどこにあるだろうか。
害が少ないからこそそこに入る前に禁止しなくてはいけないのではないだろうか。
害が重くなってからでは手遅れだからだ。

例えば、タバコを吸う人はたいがい10代の時に始めるだろう。
最初は隠れながらやっていたはずだ。
もうタバコはやめたけどオレも最初は
「親に見つかったらまずいな。警察に見つかったらまずいなあ。」
と思っていた。
しかし、ずっと吸ってるうちに普通になってそんなこと気にしなくなった。
街中でタバコ吸ってても普通になった。
みんなそんな感じでしょ。

ちょっとわかりにくいかもしれないが、問題は「慣れ」なのだ。
最初は恐る恐るやっていたドラッグ、
しかし、そのドラッグを使用するといったことに慣れて罪悪感がなくなれば、
拒絶反応はなくなりさらにへヴィーなものがでてきても、
おそらく楽に手が出ていてしまうのではないだろうか。
コカインならまだしも覚せい剤やヘロインまで行ってしまったら
残念ながらもう人間とは別の生き物になってしまう。
(覚せい剤は宇宙食、中毒者は宇宙人と呼ばれる、と聞いたことがある)
簡単に言えば、
今まで何もやったことがない人にマリファナをやらせるのは難しいが、
タバコを吸ってる人には楽に売れると思うよ。

確かにマリファナはライトで害が少なく手軽なのかもしれない。
しかし、残念ながら人間の正常な自律神経に作用することは確かだ。
だから、みんなそれをやりたがるのではないか?
個人主義の発達した欧州がどうした?
現に今、マリファナよりも害の強いコカインやヘロインの中毒者が後を絶たず
欧州の社会問題になっているのは目に明らかじゃないか?
個人主義なんて「誰かに何かあっても私は関係ないですよ」という、
社会全体の無責任主義の具現だと思う。

日本は「薬害」という言葉の重みに対し他の国と比べて理解度が高いからこそ
軽度の薬物でさえ禁止している、という事実がこのクソ作家にはわからなかったようだ。
こんなに頭の悪いやつが本なんて書くな。

ただ、禁止する理由は明確にしなくてはいけないとは思う。
何かの番組で何かの広告大賞を受賞したというCMを見たことがある。
本物のヘロイン中毒者にドラッグについてインタビューしている光景がただ流れていた。
完全にイカレている人間が
「へ、ヘロイン、さ、最高だよ、ヒヒッ、み、みんな、やった方が、へへッ、い、良いよ~、ウキキィ」
と話し、最後に真っ暗な画面にテロップで
「薬物は絶対にやめましょう」と流れてた。
あれは素晴らしい広告だ。

一番の問題はこの本はプロの作家が書いたと言うことだ。
個人が個人として発言するのは自由だ。
しかし、作家としてこれでお金を得ているならば、
こんな無責任な発言をするべきじゃないと思う。
若者が好きそうなタイトルの本を出して「金を得る」のであれば、
その読者に与える影響も考えるべきだ。

ああ、いらいらするから司馬遼太郎の本でも読もう。
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by porori001 | 2007-02-04 21:24


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