ぽろりの京都一人旅2005秋(3日目)

3日目
今日は朝6:30にホテルを出る。昨日のような寝坊は許されないわけだ。
なぜかというと、今日は一番好きな大原に行く日だからだ。
そう、この旅一番の目的地宝泉院の額縁庭園に行くのです。
三千院の開園は8:30、宝泉院の開園は9:00.大原に着いたのは8:20。
にもかかわらず、三千院をスルーして宝泉院に並んじゃうあたりオタク度全開中。
お寺の開門に並ぶのなんて一生でこれが最初で最後じゃないかな。

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で、やっぱり感動!の一言。
日本の庭園は、作成者の意向を深く知るとしたらやはり
部屋の奥まったところから見るのが一番良い。
とくに宝泉院の場合は額縁庭園っていう名前がついちゃう程なんだもの。
柱を額と見立ててその奥の風景の一部を切り取っている。
風景そのものが一枚の絵になっているわけだ。
とするならば、借景という日本独自の概念が存在する以上、
龍安寺の枯山水の庭園でさえ近くでなく
奥から見るべきものなのではないだろうか。
なぜなら西洋の庭園は迷路のように
見る人間が内部に入ることを可能としているが、
日本庭園では内部に入ることは許されていない。
枯山水にいたっては、あそこは海と同じわけなのだから。
奥まった部屋から見る風景を「庭」、その風景が存在する空間を「園」と
表現されるべきものなのかもしれない。
ま、これはオレ個人の感慨だから。楽しみたいように楽しめればよいよね。




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さて、宝泉院でこの旅一番の感慨を味わったオレはそのまま三千院へ。
さっき来たときは誰もいなかったが、さすがに開園1時間も経っている。
人がちらほら出てきてる。ほんと、三千院の周りの雰囲気って好きなんだ。
人里離れた感じ?がたまらなく好き。

普通ここから寂光院なんだろうけどオタクのオレは2km上流の古知谷寺、通称阿弥陀寺へ。ここはさすがに誰も来ないだろう。わざわざこないだろ。ほとんど何も無い寺だから。では何故来たかというとだ、ここにはオバケカエデ(古知谷カエデ)とおうものがあるからだ。隣に聳える杉の巨木とほぼ同じ高さ。マジでバケモノだ。杉の巨木と同じだよ!信じられる?残念ながら良い写真が取れなかったので載せられません。信じられない人は実際にここに行って一度その目で確かめてくださいね。静かで良い寺だけど、何より不思議な雰囲気のお寺だったな。



e0082441_12373133.jpge0082441_12373948.jpg左:寂光院参道
右:新寂光院
再び大原に戻って寂光院へ。
5年前に来たときはちょうど焼失直後で涙を呑んだ寂光院。
そのときはお土産屋さんも一軒しか開いてなくて、
そこのおばちゃんもこれからどうしようって言ってたけど、
今はお土産屋さんも全開。良かったのか悪かったのか。
でも、こんな寂光院は見たくなかった。
むしろ「寂光院跡」にしといてくれればなんぼ良かったか、とほんとに思う。



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さて、ここから京都の鬼門鎮護、比叡山は延暦寺へ。正式に言うと比叡山に延暦寺という寺は無い。比叡山に広がる東塔、西塔、横川地区、その他の無数の諸堂の総称が延暦寺なのだ。京都側からはケーブルカーで上った上にさらにロープウェーで上がる。このロープウェーが小さくて少し怖い。外人の家族がいたんだけど、落ちないか、大丈夫かってすっごい心配してたよ。そりゃ怖いよ。走行しているうちに山頂に到着。比叡山とったー!寒っ!気温何度だよ。山頂には変な美術館があったがあまりの寒さに何も見る気がしない。延暦寺は山頂には無く、滋賀県側の山の中腹にあるのだ。比叡山の山頂から滋賀県よりに30分ほど道なき道を歩いて下っていくと、歴史的な木造の建造物が見えてくる。歴史・格式どちらをとっても日本最高の寺である。知名度で言えば、清水寺や金閣寺に匹敵する史跡である。しかし、叡山はけして観光寺社ではない。現役の修験寺社である。ここを訪れる人はまずこの点を心しておかなくてはいけない。マナーなのだ。e0082441_12393814.jpge0082441_12394787.jpgオレは杉林の間に忽然と現れる古い木造建築、っていう感じにとても感動してしまう。映画ラストサムライに出てきたお寺みたいな雰囲気を求めてしまう。この叡山の西塔はまさにそんな感じだ。横川まではちょっと遠くていけなかったがこの西塔地区は叡山でも最も古い地区になる。なるほどって感じのオーラがあるよ。



ここからケーブルカーで滋賀県側に下る。ここからは明智光秀ゆかりの地、
坂本に入る。
e0082441_12401671.jpgおっと、ケーブル降りたらすぐにこんなところに出たよ。
そう、数年前にミスター無失点・悲劇のエースと謳われ
甲子園を沸かしたナックルボーラー村西を排出した
比叡山高校だ。結構感動してます。



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日吉大社を通過して延々歩くこと40分。聖衆来迎寺に到着。
この寺も普通の観光客が来るところではないかもな。
なんと、このお寺の三門は、かの坂本城の門を移構したものなのだ。
そんなものが現存してるなんて。感動的すぎるじゃないか。
思えば叡山や坂本は明智光秀に縁が深い場所だ。
坂本城は水城だったため遺構のほとんどは琵琶湖の底だが、
面白いものがこの近辺に残っている。それは何かというと、「唐崎の松」だ。
しかも叡山坂本駅の隣は唐崎駅!
セイセイセイ~、行くしかないでしょ!ってことで、行って来ました、唐崎の松。
はい、真っ暗闇で何も写りませんでした。
俺の心の中にシルエットだけは焼き付けたので十分です。
現存する松は3代目。
ここの管理は実は日吉大社を通じて大津市と県が行っている。
が、なんと財政難のため補助金が廃止になるらしい。なんていうことだ。
なんとか、保全策が立てられますように。
「われならで誰かはうゑんひとつ松こころしてふけ志賀の浦かぜ」




e0082441_12414986.jpgここ唐崎の駅で電車待ちの間にうどんを頂きました。が、味無いよ。薄味っていうか何か二つくらい入れ忘れてるんじゃないか?



ということでそのまま京都駅からいったんホテルに戻る。そう今日は最後の夜。うふふ。今日は最後の晩餐の日なのだ。そう今夜は今京都で一番予約が取れない店「枝魯枝魯」で晩餐なのじゃ!本来なら半年から1年待つこともあるらしい。もちろんe0082441_12423737.jpg早い時間の予約なんて絶対に不可。オレは一人だから~、旅行の思い出に~と泣きいれてなんとか23:30からの予約を滑り込ませてもらったのだ。ちょっと楽しみだね。が、残念ながら本格的なお店なので写真を撮りながらってわけには行かず、No Photo!ごめんなさい。今度11月の末に東京に系列店をオープンさせるんだってさ。お店の兄ちゃんが最初の一週間だけ東京店に来るからそのときにまた会いましょうと約束して店を出ました。いやいや、くずし割烹、いただきました!
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by porori001 | 2005-11-04 02:17 | ぽろりの京都一人旅2005秋


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